抜かずに治す歯周病治療と快適な入れ歯!
ご挨拶
私たちの歯科医院は、開業以来38年以上を経た、田舎の小さな歯科医院です。
建物も古く、豪華な内装もありません。スタッフも最小限です。
しかし、重症の歯周病でもできる限り歯を抜かずに長持ちさせようと、努力と研究を重ねて参りました。
「削ったほうが丈夫になる歯はない」「抜いたほうが丈夫になる人はいない」との思いで、日々の臨床に取り組んでおります。
歯周病治療と義歯治療を通して、健康を取り戻し、再発なく、より一層明るく元気に過ごしていただけることを目指しています。
「抜かずに治す歯周病治療と入れ歯」に力を入れているというと、何か矛盾を感じるかもしれません。
「抜かないのに入れ歯なんて…」
しかし、これには理由があります。
(当然の事ながら、来院時にすでに何本か歯を失ってしまった方もいらっしゃいます。)
私達は開業以来、重症の歯周病でもできる限り抜かないで、歯を保存して治療をしようとしてきました。
患者さんも抜きたくない一心で、熱心に通院していただき、一緒に治療を進め、数多く良い結果が得られるようになりました。
しかし、全ての患者さんに可能なわけではありません。中には、「家族の介護で…」「仕事が忙しく大変な状態で…」「子供の受験で…」時には「嫁とうまくいかなくて…」等々で歯や歯肉どころではなく、不運にも抜歯にいたるケースもあるのが現実です。そのような患者さんを受け止める私たちが「抜けたら終わり」と、後がない状態で対応していたのでは患者さんも崖っぷちに追いやられてしまいます。
そこで、私たちは、不幸にして歯を失ってしまった場合でも、おいしく食べられて大きな口で笑え、楽しく歌も歌えるような入れ歯をつくる技術をマスターしようと考え、義歯作りの技術を確立しました。
「あとが無い」という恐怖感に捕らわれずに歯周治療に取り組んでもらえるよう、少しでもゆとりを感じてもらえるようにと考え、最後の砦の義歯製作の技術、方法を確立しました。
必要とあらば、その日のうちに上下総義歯を完成させる事も可能となっております。
システム
(1)完全予約制
私たちの医院は、完全予約制をとらせていただいております。
歯周治療も義歯治療、矯正治療も、じっくりお話しを聞かせていただくところからはじめます。
そして、入念に診査したうえで、治療方針についてご相談させていただきます。
その後、治療が開始されてからも、じっくりと時間をかけて、毎回の変化を確認していただきながら治療を進めてまいります。
遠方より来院される方には、お泊まりいただく場合もございます。
(2)保険制度の欠陥
現行の保険制度の中では制約が多すぎて、個々の患者さんの条件、生活環境等にマッチした、オーダーメイドの歯周治療、義歯治療、矯正治療を行うことが出来ません。
(3)非抜歯治療
歯周病治療はいうに及ばず、矯正治療においてもできる限り抜歯を避ける様に努めております。
歯科医療のゴールは?
医療の目標とは何でしょうか?
簡単にいうと
1)病気を治す
2)病気を予防する
3)健康の維持・増進をはかる
4)安らかな死を迎えさせる
といったことに集約されると思います。
そして、私たちが担当する歯科医療のゴール、目標も当然「全身的健康」におくべきと思います。
一般には冠や義歯が入った時が歯科医療のゴールと考えられているようです。
このときが頂点で、以後は徐々に悪化、劣化していくものとらえていませんか?
私たちはそうは思いません。
冠や義歯が入った時というのは、これから健康な生活を取り戻すための準備が整ったところ、と考えます。
ところで皆さん、健康の定義ってご存知ですか?考えた事がありますか?
多くの人は「健康とは病気ではないこと」といいます。これって変だと思いませんか?
「犬は猫ではない」と同じように聞こえませんか?
ちなみにWHOの言う健康の定義とは
「健康とは、完全な肉体的、精神的、ならびに社会的に良好な存在状態であって、単に病や弱さの存在しない事ではない。」(宮田尚之著「健康の研究」より)と和訳されています。
正確な言葉で表現する事は難しいのですが、私たちは健康をあふれるパワー、エネルギー、元気のもと…という様にとらえています。
「フルパワーで仕事に取り組みながら家族との時間も存分に楽しみ、趣味や娯楽にも積極的に取り組み、そして社会に貢献する存在であり続けられる状態」とでもいいましょうか。
ですから、歯科医療では単に歯や補綴物を長持ちさせるという事にとどまらず、一生元気に、活力ある人生を送る源、パワーのもととしての歯科医療であり、歯や歯肉、義歯なのです。