患者さんは昭和16年生まれの女性。
昭和61年1月初診(私共の開業直後)。
主訴は上顎前歯部のむし歯治療と下顎義歯製作でした。
昭和61年暮れに、一通りのむし歯治療と下顎義歯装着を行いました。
その後、臼歯部に複数回トラブルを生じ、歯周病の進行も相まって、噛み合わせが低くなり、顎の位置も後ろへズレ、前歯が前方に傾斜した状態になってしまいました。
そして、顎関節症を併発し、上手く口が開かず、正しい咀嚼が不可能となりました。
平成18年10月の状態
低い噛み合わせ、前歯の傾斜がよくわかります。
顎関節症治療装置をかねた治療用義歯
今回は、上顎の歯は全てそのままで、変更せず、下顎のみの治療で対処しました。
約3ヶ月程で、顎関節症の治療と同時進行で、下顎の歯の処置を行いました。
口の開け閉めも正常となり、痛みや異音も消えました。咀嚼効率も改善しました。
平成19年2月下顎の冠と義歯の同時セット
K.K.K.装置と冠の同時製作